シガーの両端をカットすべき?初心者がよく間違えるポイント
シガー初心者の方がよく聞く質問:「両端を切る必要がありますか?」
答えは──絶対にNOです。
ベテランにとっては当たり前のことですが、誰だって最初は初心者。
ここでは、どちらの端をカットすべきか、そしてなぜ片方だけなのかを分かりやすく説明します。
どちらの端をカットするの?
カットするのは**閉じている側(キャップ)**です。
キャップはシガーの頭の丸い部分で、多くの場合シガーバンドの近くにあります。
巻き師が最後の工程で貼り付けるもので、ラッパー(外葉)がほつれないように守る役割を果たします。
高級シガーには「キューバ式トリプルキャップ」が施されていることもあります。

キャップを切る理由
キャップを切らないと空気が通らず、吸うことができません。
切ることで煙の通り道ができ、スムーズにドロー(吸い込み)できます。
その後、反対側の**フット(足)**を炙って点火します。
代表的な3つのカット方法
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ストレートカット(ギロチン):最も一般的。キャップを大きく切り取るため、ドローが軽い。
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パンチカット:小さな穴を開けるだけ。ドローはやや重く、形が崩れにくい。
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Vカット:V字型にカット。トルペードなどの先細りシガーに最適。

どちらの端を点火するの?
点けるのは**フット(開いている側)**です。
ここから燃焼が始まります。
もしフットが包葉で覆われている「クローズドフット」でも切らずにそのまま点けましょう。
最初の数口でラッパーの風味を強く感じることができます。
両端が閉じているように見えるシガー
**パーフェクト(Perfecto)**のような形状のシガーは両端が閉じて見えることがあります。
代表的なのは アルトゥーロ・フエンテ・ヘミングウェイ シリーズ。
先端を直接点ければ、煙が広がるにつれて風味が徐々に開いていきます。

まとめ
どんな形のシガーでも、このルールを覚えておきましょう:
キャップをカットし、フットを点ける。両端は絶対に切らない。
シガーの物語は、一本の美しいカットから始まります。